♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪⑦【組み立て編】

いよいよ最後です!
♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪⑥【レザー張り編】の続きです。

この作業は絨毯やシーツを敷いた床の上などで行うのをお勧めします。

新品のビニールレザーで張替えが終わったテーブルトップのマットを上下左右へと動かして、分解したパーツを再取り付けしていきますので、テーブルトップを滑らせながら作業をしたほうが、体力的に楽に行うことができます。

滑りにくいフローリングの床などの上で行うと、せっかく綺麗に張替えが終わったマットのビニールレザーが摩擦で擦れたり、汚れが付いたりを防ぐためにです。

ラベンダーヒルではとにかくこまめに掃除をしながら行っています!

掃除が終わったら、木ネジで付いていた、傷防止の脚ゴム、ヘッドレストの穴のところにある木のプレート、ハンドルの取っ手、蝶番など、取り外したパーツ類をドライバーで取り付けていきます。

手の指の腹の感覚で元々開いていた木ネジの穴の位置を探しながらキリで穴を開けます。

ヘッドレストの差し込み穴の部分の木製のプレートから早速やっていきましょう!

キリで開けるのは両側2か所だけで大丈夫です。
その2か所だけネジ穴が分かれば、あとは自然にネジが入っていきます。

メーカーの製造の時に職人が斜めにネジ込みをしているケースが多く、
その場合は元あった通りに斜めにネジが自然に入っていくようにねじ込むのがお勧めです。

この作業は電動ドライバーでやると、木が割れやすいのでご注意ください!
特に安価な中国製のマッサージベッドに使われてるのビーチ材(ブナの木)の木材は特に割れやすいで、ねじ込む力を加減して行います。

次は、擦れ防止の底のゴム4か所です。
爪付きのTナットが緩んでいる場合は、トンカチで叩いて埋めます。

爪付きのTナットが裏側にある場合は、Tナット側からマットの表面にキリを指して、表側に印をつけます。

爪付きのTナットがフレームの裏側にないものは、表のマット側から、最初に開いていたネジ穴を指の腹の感覚で見つけてキリで印をつけておきます。

同じ要領でハンドルの取っ手を取り付けます。これも爪付きのTナットの側からキリで穴をあけて印をつけると作業がし易いです。
取っ手をねじ込む時にネジを思いっきり強く締めすぎるとビニールレザーに穴が開くのでご注意ください!

次は2分割されたテーブルトップ2面の中央の蝶番の取り付けです。

最初に開いていたネジ穴を指の腹の感覚で探しキリで穴開けし、木ネジを入れる場所に印をつけます。

張替えに使用するビニールレザーが薄いものの場合は、指の腹の感覚で、ねじ穴を見つけやすいですが、厚手のポリ塩化ビニールなどの素材で張替えをした場合は、ネジ穴の位置を見つけにくいので、ビニールレザーを張る前に、予め鉛筆などで木に印をつけておくと良いです。

蝶番は、最初に両端の4ヶ所のネジを少し緩めに仮とめしていきます。 その後、残りのねじ穴に木ネジを入れ込んでいきます。
メーカーの職人が新品を組み立てる際に、これも斜めにネジを締めこんでいることが多いですので、ねじ穴の進入角度そのままに、ネジ込みをするようにしましょう。(無理にネジ込むこをしなければ、ゆっくりとネジ込みをすれば元のネジ穴に木ネジが入っていきますので大丈夫です。)
手作業でドライバーでネジ締め作業を行うととても疲れますし、時間がかかりますので、電動ドライバーがあると早く楽に行えます。
ドライバー先端を滑らせてで新しいビニールレザーに傷がつかないように、ご注意ください。

次はワイヤーケーブルの取り付けです!
一番最初にワイヤーを外す前につけた印が、アースライトの保証書シールがある側の手前に来るように配置します。
(ワイヤーは長年使用した癖のようなものがついているため、分解する前についていた通りに取り付けしましょう)
※フレームの枠の四隅のネジ込みを行う時に、普通のレンチで締めると物凄く時間がかかりますので、ラチェットレンチもしくはソケットレンチ(写真2枚目)の回転方向を一方向回せるもの(写真3枚目)で、締めていくと短時間で作業することが可能です。

ボルトを締め終わる位置は、ワイヤーが動く余裕があるように締めます。 
締めすぎるとワイヤーが固定されてしまいますので、要注意です。

ワイヤーを片側取り付けたら、一旦脚を折り畳んで、もう反対側も取り付けます。
ワイヤーを取り付ける際には、分解する前に撮影した写真を見ながら長いワイヤーと短いワイヤーの位置、ボルトとワッシャーとナットの位置を間違えないように取り付けます。
※プラスティックのワッシャーが割れてしまっている場合は、同じサイズの新品のワッシャーをホームセンターや金物屋さんから入手し付け替えるようにします。

ワイヤーの取り付けが完了しました!

次は、折りたたみ時にワイヤーがぶらぶらしないようにしているゴムをタッカーで留めます。
(ゴムが劣化して伸び切っている場合は同じくらいの太さの丸ゴムを入手して取り付けましょう。 ゴムはマッサージベッドの使用の際には関係ありませので、再取り付けをしなくても問題はありません。)

ここまで終わったら、マッサージベッドを折りたたんでみて、縦に置いて、きちんと自立するかどうかを確認します。
斜めになったり、倒れたりする場合は、下のゴム摩耗の位置やのネジを緩めたり締めたりして調整します。

最後にラッチ(留め金)金具を他のパーツと同じように、最初にあったネジ穴の部分を指の腹で穴を探り、キリで穴を開けネジ締めをして元通りに取り付けます。

これで、再組立ては終了です!!

【ご参考までに】
マッサージテーブルの多くには、天板の裏側の合板に小さな穴が開いており、クライアントが乗った時にこの穴から空気が抜けるように出来ています。
しかしアースライトのマッサージテーブルには合板の裏側に空気を逃がす穴が開いていないため、今回はドリルで穴開けを施します。 

張替えが完了し、マットの上に載ってみて、マットが膨らむ場合に行いましょう。
※合板に数カ所の穴を開けても問題はありませんのでご安心ください。

完成したマッサージテーブルに乗っておかしなところが無いか確認します。

 

マッサージテーブルを畳んだ時に端にくる縫い目が綺麗に左右対照ピッタリと合っています。

上手にマッサージベッドの張替えを行う場合は、縫い目の合わせ目などをこまめに確認しながら行うのがコツです。
数百台以上の張替え経験があるラベンダーヒルならではの、このクオリティですね!

完成です!お疲れ様でした★

この張替えをしたアースライト社製のNewスピリットのサロンスタイルは、ラベンダーヒルのレンタル用のマッサージテーブルです。
ラベンダーヒルに施術ベッドの張替えをご依頼のお客様へ張替え期間中に貸し出しするものとして、または新品をご注文のお客様で、納品までにマッサージベッドが必要な場合に貸出しをしているレンタルベッドです。
このレンタルベッドがお手元に届いた方は、ぜひこの張替の長いドラマがあったことを心にとめてみてください(笑)

自分で出来るマッサージベッドの張替えのご案内はこれでお終いです。

ご自身で張替えをされる場合、電動工具がなくても、一人で、1日8時間ほどの作業で、丸3日から5日で分解、ビニールレザー剥がし、生地の型どり、手縫いでの縫製、ステイプル打ち、余分な生地のカット、再組立てまでできると思います。

電動工具とエアーコンプレッサーなどの工具、ミシンで生地を縫製することが出来れば、一人で、1日8時間ほどの作業で、丸2日から3日ほどで出来るかもしれません。

時間と場所と工具とチャレンジ精神があれば、是非、お試しくださ~い!♪

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