♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪①【準備編】

マッサージベッドの表面のビニールレザーがボロボロ・ポロポロに劣化してお掃除に追われる日々…
そんなセラピストさんに向け、ご自身でできるマッサージベッドの張替え方法をご紹介いたします♪

縫製やビニールレザーのステイプル打ちの張り作業までやる自信のない方でも、解体とレザー剥がし・ステープル抜きまでご自身でやっていただくだけで、張替費用のお値引きも若干可能です!
また、新しいビニールレザー生地のみの販売、縫製のみのご依頼なども承れます。

セラピストにとって、その施術を受ける大切なクライアントのお客様が体を委ねるマッサージテーブルは、とても大切なお仕事の道具です。 
お仕事道具のマッサージベッドの構造を知るためにも、是非、ご自身で自分のベッド張替え作業にTRYしてみてはいかがでしょうか!?

【用意するもの】
・ベッドを広げられるだけのスペース
・段ボールや45ℓのポリ袋数枚(ベッドを広げた下に敷きます。)
・空き箱(取り外した部品を入れておく用です。)
・プラスドライバー(もしくは、電動ドライバー)
・ラチェットレンチもしくは一方向に戻りながら回せるソケットレンチ(アースライト社製ベッドの場合は11mm径。ベッドのメーカーにより異なります。)
・ステープル抜き(もしくはマイナスドライバーやニッパー)
※ステープルとは…ホチキスの針の家具用の大きめの太い針のことです。
・ペンチ(ステープルを引き抜くのに使用)
・軍手
・掃除機(こまめに掃除をしながら行います。)
・養生テープ(解体した脚やワイヤーの部品を止めるため。)
・油性ペンなどの筆記用具(印をつけるため。)
・タッカー (ハンドタッカーでも可能ですが、メイプル材に打ち込みをするには力があるものがお勧めです。エアータッカーとエアーコンプレッサーがあれば、格段に作業が捗ります。)
・新品のビニールレザー(PUレザーであれば、加水分解しにくい耐久性のあるものを用意しましょう。ラベンダーヒルでは耐加水分解10年のジャングル試験をパスした日本製のレガートという合皮をメインに使用しております。)
・針と糸(ミシンがあると便利です!ラベンダーヒルでは職業用のパワーのあるミシンを使用しています。糸は布生地用の細いものですと後で人が乗った時に切れたりしてしまいますため、30番以上の太い糸を用意します。)
・セスキ炭酸ソーダ(もしくは重曹)
・80番から120番くらいの粒度の紙やすりか布やすり
・よく切れるカッターナイフ(ロータリーカッターがあると便利です。)
・よく切れるはさみ
・キリ(新しく張ったレザーのネジ穴をあけるため)
・スクレイパー
・KURE556などの機械油(外した蝶番の動きを良くするために使用します。なければオイルマッサージ用のキャリアオイルで代用も可能です。)
・かなづち・ハンマー

※場合によっては必要なもの※
アースライト社のアバロンやハーモニーなど中国製のマッサージテーブルに使用されている品質の良くないスチールのステープルが抜けずに木枠に残ってしまう場合があります。 途中で折れたり切れたりしてしまったステープルの芯を木に埋め込むために使用するもの

・ポンチ(釘締め)

ベッドが広げられるくらいの広さの場所で行います。
お天気のいい日は段ボールを敷いて駐車場で行っても良いですね。

マッサージベッドを広げる前に、段ボールもしくはポリ袋を敷きます。
ポリ袋の場合は2辺を切って広げます。
角の4ヶ所を養生テープなどでとめます。

ラチェットレンチもしくはソケットレンチ
アースライト社製ベッドの場合、日本ではあまり使われていない、輸入品のボルトによく使われる11mm径。
大型ホームセンターでも取り寄せになる場合があります。

ペンチ、ステープル抜きです。
ステープル抜きがなければ、マイナスドライバーやニッパーなどでも代用可能です。

ラベンダーヒルではとにかく掃除をこまめにしながら作業をしています。
掃除をしないと、木くずが新しいレザーに刺さってしまったり、抜いたステープルが刺さったり、ベトベトに劣化した古い生地が床に貼りついたりなどのトラブルが起きかねないからです。
そして掃除機にはマキタのサイクロンアタッチメントを使用しています。
これがあると、抜いたステープルが掃除機の紙パックに詰まらずに済みます。ゴミを捨てるのもラクです。

左からマジックリン、セスキ炭酸ソーダ、重曹です。

ポリウレタンのビニールレザーはアルカリ性の溶剤で溶解します。
油汚れ用のマジックリンはよく溶けますが、アルカリ性分がとても強すぎて金具のメッキも落としてしまいますのでお勧めではありません。

メッキが剥がれてもマッサージベッドの機能には問題ありませんので、それでよければ油汚れ用のマジックリンなどの洗剤で劣化したビニールレザーを剥がしてもいいでしょう。

重曹水に劣化したビニールレザーがこびり付いた金具類を浸して洗浄することも出来ますが、浸しておく時間が長くかかりますので、ラベンダーヒルでは重曹よりアルカリ成分度合の若干高いセスキ炭酸ソーダ水を作って、そこに劣化したビニールがこびりついた金具類を1時間ほど浸してブラシ等で洗浄して綺麗にしています。

セスキ炭酸ソーダです。
中に計量スプーンが入っていると便利です。

布やすりや紙やすりはステープルを抜いた後に、ささくれ立った木を整えるために使用します。

このような電動サンダーがあると作業がはかどります。 安いものだと5千円ほどでホームセンターや通販サイトで購入できます。

あると便利なのが、オルファの「鉄の爪」などのスクレイパー。
木枠や「EarthLite」と書いてある木のプレートの裏にこびりついた劣化したレザーを剥がすのに便利です。
木の部品にはセスキ漬けはできませんので、ない場合は手でこそげ落とします。

カッター、ステープル、タッカー(ややこしい)です。
素手で打っていくと手が痛くなりますので、軍手があるとよいでしょう。

ラベンダーヒルではプロが使用するエアー工具のMAXの電動エアータッカーをエアーコンプレッサーに繋いで使用しています。
マッサージベッドの木枠の木の硬さによって微妙に空気圧を変え、タッカーの打つ強さを調整できるのも、電動タッカーだからできるのです。
ハンドタッカーで打っていくのは時間も労力も3倍以上かかります。

いろいろご紹介いましたが…
一通り、以上のものがあれば、自分で張替えができます!
ちなみにわたくし、ラベンダーヒルで働いている普通の主婦です。
こんな私でもできるので、皆さんにもできます!
長い工程ですが、一緒に頑張りましょう♪

ちなみに…音楽でも聴きながらやると気が紛れてお勧めです♪

 

 

 

 

 

 

 

♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪②【解体編】へ続きます!

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