♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪⑤【洗浄・縫製編】

♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪④【ステープル抜き・補修編】の続きです。

さてさて、ようやく中盤といったところでしょうか。
次は、金属パーツの洗浄です!
留め金やボルト、蝶番などは再利用しますので、これらを綺麗にしましょう。

ポリウレタンはアルカリ性で溶解しますので、アルカリ性の洗剤で落とすことができますが、
金具の金メッキまでも落としてしまうので、できればセスキ炭酸ソーダがお勧めです。

まずお湯を沸かします。
1リットルのお湯に対してセスキ炭酸ソーダを小さじ2杯程度が目安です。
よく溶かして、洗浄したいものを入れます。

蝶番は長くて入りませんので、ティッシュペーパーを半分に切ったものを当ててスプーンで溶液をかけます。
乾いてくるので、乾いたらスプーンでかける…を数回繰り返します。

約2時間後、歯ブラシで軽くこするだけで、劣化してベトベトになっていたレザーが剥がれ落ちます!
流水で綺麗に流したら完了♪

「EarthLite」と書かれた木のプレートの裏にもレザーがこびりついていますので、こちらは
ガム剥がしや、オルファの「鉄の爪」のようなスクレイパーでこそげ落とします。

外して洗浄した蝶番は、油分が少なくなってしまいますので、KURE5-56のようなオイルをさして、蝶番を動かしてよく染み込ませます。
立てかけて、一晩置いておくと、よく浸透します。

一晩置いたら、キッチンペーパーのような厚手の紙でオイルをよく拭き取ります。

今度は新品のビニールレザーの型取り・裁断・縫製です。
写真はとても画質が粗いのですが、剥がしたレザーの縫い目をほぐしている様子です。
ほぐして、元のレザーの型を新しいレザーに当てて、ボールペンなどで型取りをします。

これは縫製したところの写真ですが、ペンで線を描いて印をつけるのは、後々レザーを張るときに、フレームの部分に綺麗に沿うようにするためのものです。

縫製が仕上がり、次はいよいよタッカーで張り作業です♪

※ラベンダーヒルでは裁断・縫製されたビニールレザーのみの販売も行っております。
ベッドのモデルや幅によってサイズが異なりますので、一度ご相談ください♪

【ビニールレザーの選び方】
ラベンダーヒルでの張替えに使用するレザーは主に日本製のポリウレタン(PU)です。
まれに、アルコール消毒をしたいとのご要望から、ポリ塩化ビニル(PVC)を使用して張替える場合もございます。
レザーを選ぶときは、耐加水分解の年数が何年なのかデータがきちんと表記されているものが良いでしょう。

ビニールレザー(合皮)は空気中の湿気やオイルや皮脂などにより加水分解という現象が起きます。
その加水分解に対してどのくらいの年数の耐久性があるかをテストするのが「ジャングルテスト」です。
温度70度湿度95%という環境を人工的に作り、1週間での劣化を1年と見立てて行います。
このジャングルテストの結果を公表していない物にはお気をつけください。
せっかく手間隙かけて張り替えるのですから、できれば長く使えるビニールレザーが良いですよね。

ポリ塩化ビニルは鉛やカドミウムなどの有害物質が使われていないものが望ましいです。
ラベンダーヒルでは「RoHS」という安全基準をクリアしたものを使用していますので、万が一幼児が舐めてしまっても問題ありません。

次回、いよいよタッカーでの張り作業です!
♪自分でできる!マッサージベッド張替え♪⑥【レザー張り編】に続きます!

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