マッサージベッド張替・修理事例集(14)ワイヤー修理も承ります

ブログをご覧の皆さんこんにちは!
今日はマッサージベッドのリペアに関して、新たな一歩をご紹介いたします!

先日ご依頼をいただいたのは、マッサージベッドの“ワイヤー”の修理でした!
マッサージベッドの劣化はまず一番にどこから来るかと言うと、ご存じの通りビニールレザーから。
そして次に来るのが、実はワイヤーなのです。
ワイヤーも金属疲労を起こしますから、いつかは劣化するのです。

こちらの写真は実際のワイヤーの状態です。

ブツッと千切れていますね。

切れた瞬間がお客様が乗っていた時でなくて本当に良かったです。

ご依頼のベッドは廃盤になったマッサージベッドで、ワイヤーの取り寄せが困難なベッドでした。
そこで、ラベンダーヒルのなんでも屋さん・増子社長が立ち上がりました!
ホームセンターでワイヤーを買ってきて、かしめれば出来る!とのことで、
ワイヤーと“かしめ器”を買ってきました♪

写真左の赤いのが“かしめ器”です。

右下がかしめる時に使う“スリーブ”という金具です。

剥きだしにしたワイヤーにこの金具をはめて、かしめ器でグッとかしめます。
ちなみに、このかしめ器はワイヤーの切断にも使えます。

スリーブの断面です。
ワイヤーの直径によって、スリーブの穴のサイズも異なりますので、ご注意ください。

それではそれでは、早速その工程をご紹介いたしますね♪

まず最初に使う道具ですが、このような工具があると、とても便利です!
左:六角レンチ
中央:スパナ
右:プラスドライバー

作業がしやすいように、マッサージベッドを横に倒します。

次に、ワイヤーの結合部にあるいくつかの部品を外しますが、後々また部品を組み立てる際に順番が
わからなくなってしまうのを防ぐために写真を撮っておきます。
(最終的に、これを参考に元に戻します。)

ナットを六角レンチで固定しながら、反対側のねじをドライバーで緩めていきます。
白い輪っかがワッシャーという部品です。

この滑車のような部品はベアリングという部品です。ベアリングはホームセンターで売っていなかったため、
前のものをそのまま再利用します。ワッシャーも前のものを使用します。

ワイヤーをベアリングから外します。
このベアリングはプラスチックでできているため、傷つけないようニッパーでワイヤーを少しずつ切っていきます。
※この際、指を怪我しないよう気を付けてください


一度、おおよその長さの見当をつけてからカッターで周りのビニールを切り離します。

最初に行う片側は特に厳密に量る必要はなく、少し長めに見ておくといいです。

問題は反対側ですが、この時は張り具合や長さをよく測って決めるとうまくいきます。

ビニールを切った状態で、試しに通してみます。

これで大丈夫そうであれば、いよいよかしめ器の出番です♪

※二人がかりで行ったため、かしめているところの写真はありません。。

これがかしめた後の状態です!ワイヤーがガッチリと固定されています♪

反対側のワイヤーの長さを決めて、かしめて終了です♪

少しでも長さが異なったり、張り具合が変わってしまうと、ベッドが安定しなくなるので
お気をつけくださいね。

ベッドに乗って最終チェックで完成です!


出演者(使用した工具たち・・・)左から

スパナ…ボルトを緩めたりする
ニッパー…刃がついていて切断が可能
ペンチ…細かい部分を押さえたりするのに便利
オレンジ色のは不明です・・・笑
プラスドライバー、カッター、六角レンチ、
油性マジックは長さを測った時に目印に使用

お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、実は最初の工程写真は昼間でした!笑
(この日はとても忙しく、ベッドの発送に追われていたのもありますが、)
終わった頃には日が暮れて夜になっていました。

そしてブログに記事にしていて思ったのは、
人生で今日ほど工具や部品について調べた日はないということです。笑
ラベンダーヒルで働いていて工具に詳しくなれるなんて・・・!
ボルトとねじの定義とか、ニッパーとペンチの違いや、ナットとビスの違いなど・・・
新たな発見があり、ブログを書いていてとても面白かったです。

このブログをご覧になって、マッサージベッドのワイヤー修理をお願いしたいという方が
いらっしゃいましたら、ラベンダーヒル店主の増子までお問合せください♪
ものによっては製造が終了していても、部品だけ取り寄せることができるケースもありますので、
お問合せくださいね。

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